(ディスクが壊れたときの)ミラーの直し方


0.はじめに
 
本資料はOnline Disk Suite 4.1 にて作成したミラーリングディスクのサブミラーが故障した場合の復旧方法についての備忘録である。本手順による逸失利益に関しては関知しない。


1.条件

単一コントローラに接続された同容量の2つのディスクがすべてのスライスをミラー化されている場合について適用する。


2.ミラー故障時の一時対策

ミラー故障時は故障したサブミラーを切り離し、運転を続行することができる。手順は以下の通り。

1.故障したディスクを特定し、本体より取り外す。

2.マシンを再起動する。
 StateDatabaseの半数以上が故障しているため、シングルユーザモードになる。

3.こわれたディスクのStateDatabaseを切り離す
 # cd /usr/opt/SUNWmd/sbin
 # ./metadb -d c0t1d0s7
 # reboot

4.マルチユーザモードで起動する。運転は続行される。
 ミラーからの故障したメタデバイスを切り離す
 # cd /usr/opt/SUNWmd/sbin
 # ./metadetach -f d10 d12
 # ./metadetach -f d20 d22
 # ./metadetach -f d30 d32
 # ./metadetach -f d40 d42
 # ./metadetach -f d50 d52
 # ./metadetach -f d60 d62
 
壊れたメタデバイスをStatedatabase上から削除する。
 # ./metaclear d12
 # ./metaclear d22
 # ./metaclear d32
 # ./metaclear d42
 # ./metaclear d52
 # ./metaclear d62
 
以上の操作を終了し、ディスク交換時まではシングル動作を行う。

当然この間にディスクが壊れたらアウトだ。

3.スペアディスク入手後の作業
スペアディスクを入手し、ミラーを再構成する。

1.フォーマットコマンドでスライスを作る。
 スライスのブロックサイズは必ずミラーのブロックサイズ以上でなければならない。
 (全く同じブロックサイズでいい)

2.メタデバイスを作成する
 # ./metainit d12 1 1 c0t1d0s0
 # ./metainit d22 1 1 c0t1d0s1
 # ./metainit d32 1 1 c0t1d0s3
 # ./metainit d42 1 1 c0t1d0s4
 # ./metainit d52 1 1 c0t1d0s5
 # ./metainit d62 1 1 c0t1d0s6

3.ミラーにアタッチする
 # ./metattach d10 d12
 # ./metattach d20 d22
 # ./metattach d30 d32
 # ./metattach d40 d42
 # ./metattach d50 d52
 # ./metattach d60 d62
 自動的に再同期される。

4.StateDatabaseのレプリカを作成する
 # ./metadb -a -c 2 c0t1d0s7

おわり。

#metareplaceコマンドを使うともっとスムーズにできると思う。



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