バイオの修理(というほどでもないけど)

バイオ505を数ヶ月寒い部屋に放置しておいたら全く起動しなくなってしまった。電源系の故障かとおもって開いたところバッテリーを発見。ドイツのファルタ社のニッケル水素電池が不揮発メモリのバックアップとして入っている。

まずは放置したことでバッテリが放電したと思い電圧を測定。ほとんど電圧がない。ニッケル水素なので、6セルであれば7.2Vが定常電圧。これは完全に過放電状態。セルあたり0.2V程度。

フローティング充電では過放電したバッテリを充電できないことがある。このため、しばらく通電しても電源がオンにならなかったのだろう。こういうバッテリには少し強い電流を流してしまう。とは言っても、ボタン電池のような大きさなので、100mA程度を上限と考えた方がよい。電圧はセルあたり1.4Vを充電終止電圧として考えて8.4V。CC/CV電源はこういうとき便利。電流リミットを100mAとし、電圧を8.4Vにセットできる。

バッテリを戻したところ起動しました。

教訓。バイオは長時間放置するべからず。(これはソニータイマー(ソニー製品に内蔵されていると噂される、製品保証期限後に壊れるためのタイマー。買い換えを促すためと言われている)かもしれません。)

なお、バッテリを外しても起動します。充電電圧でSRAMやリアルタイムクロックが起動するためでしょう。しかし、バックアップはききません。それでも、本体動作用のリチウムでバックアップが利くようなきがしますので、実用上なくても良いかもしれません。


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